話題の日本一セールで騒ぎとなった楽天の不正二重価格表示の問題はついに 新たな展開に入りました。
最近の報道によると楽天の社員が二重価格のやり方を指導していたそうです。
「標準価格は◯◯円、今なら○割引き」のような表現は昔からあります。 ８割引きや９割引きのような信じがたい内容もたまに見かけますが、標準価格 の真相を追究する人はほとんどいないと思います。 また、メーカー希望価額を書いてその通りに売っていないこともよくある 二重価格の例です。なのに、ネット上で同じようなことをやるとおかしいと 言われてしまいます。競馬やパチンコはOKだけどカジノは賭博だからNGだと いう論理と同じような気がします。
倫理的なことを別にして、消費者保護を盾に過剰に規制をかけることは 社会発展の妨げになる恐れがあると感じています。
同じようなことは中国のEC市場でも起こっています。最大手のECモール 「タオバオ」は消費者保護という大義名分を使ってかなり強力な店舗管理 評価システムを構築していますが、現実タオバオにまつわる不祥事は後を 絶たないことは消費者も分かっています。結局、管理側も人間ですから 完璧ではありません。
この頃、ニコンは品質の問題によって中国市場では販売中止に追い込まれました。 マスコミや管理側は消費者保護の大義名分を掲げていますが、外資たたきの見方を している人も多いようです。
記憶に新しいのは昨年、アップル社が提供していたiPhoneのアフタサービスは 中国の法律に適していなかったため、CEOが謝罪会見をしてアフタサービスを 改善したという出来事がありました。 消費者の利益を守ったように見えますが、本当はもっと複雑なような気が してはなりません。
ここで中国最大のECモール「タオバオ」を運営しているアリババという会社 の話題を少し紹介します。2013年11月11日の一日だけで5600億円の売り上げ を叩き出したタオバオの2013年度売上高は16兆円を超えました。
昔から噂されていたアリババのニューヨーク市場への上場はどうも今年で 現実になりそうです。Facebookに次ぐ大型上場案件とも言われていますが、 時価総額は10兆円を超えたアリババが上場すれば、大株主のソフトバンクに 数兆円の利益をもたらしてくれるそうです。
橋本第３号：「歴史を歌う」
2013年、「蘭陵王」という中台合作ドラマが中華圏で大ヒットしたそうです。
蘭陵王は中国南北朝時代の北斉の皇族で、541年、高澄の四男として生まれました。 彼は北周や突厥と戦った武勇優れた人物として名高く、北斉の兵士が彼の武勲を 称えて作った「蘭陵王入陣曲」は広く知られています。 また彼はその美貌でも有名で、日本では三島由紀夫の短編小説や雅楽の曲目でも 知られた人物です。
この蘭陵王の逸話をモデルにして物語が組まれたのが同ドラマです。 話の内容は基本的に史実とは異なるのですが、非常に面白いと中台の間で ちょっとした評判となっていました。 かくいう私は話があまりに長すぎて、途中で見るのを断念したのですが…。
さてこのドラマの主題歌、「入陣曲」を歌っているのが台湾の歌手、「五月天」です。 この歌は先ほど説明した「蘭陵王」の逸話を彼らなりに解釈して歌ったものになります。
私はこの歌を聴いた時、JPOPにこのような歌はないなと思いました。 中国や台湾では「曹操」と歴史上の人物を歌のタイトルにもってきたものや、 タイトルにこそ表れませんが「項羽」を暗に歌ったものなど、 歴史上の人物を現在の若い歌手が歌うということが往々にしてあります。
台湾に留学して台湾の流行歌を聴くようになった頃、この手の歌が多くて驚いたのを覚えています。 最近のJPOPには全く精通しておらず、あまり大きいことは言えないのですが、 日本は恋愛や友達をテーマにした歌がほとんどで、このように若い人が歴史上の人物を 歌詞に込めて歌い、その歌がヒットするという現象は少なくとも近年ないように思います。
外国に行く時は自国の歴史や文化を理解している方が良いというのはよく言われることです。 そのための一助として、日本の若者が自分たちなりに自国の歴史を解釈し、その想いを 歌に乗せるという事があってもいいかもしれませんね。
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先日、４年以上使ったソフトバンクのiPhone3GSをドコモのiPhone5SにMNPしました。 契約終了の知らせも無く自動的に２年契約されているため、１台につき１万円弱 の契約解除料がかかってしまうことにかなり違和感を覚えました。
中国電信というNTTに相当する国営企業のスマホも使っています。同じような ２年契約でしたが、契約終了前に知らせのメッセージがちゃんとありました。
さらに利用金額によってVIP会員と認定されれば通話料の還元等の優遇が受けられます。 VIP会員専用のラウンジが空港に設けられているほどユーザの囲い込みに必死です。
グローバル競争の中、通信キャリアは結構ローカル的なような気がします。 皆様はどう思いますか？
